シリコンカップを活用したコンディショニング
本日は、GROUND RULE.で行っている
シリコンカップを活用した動作時の痛みや運動制限を改善するアプローチをご紹介します。
シリコンカッピングとは
シリコン製のカップを用いて皮膚を吸引しながら、
筋・筋膜の異常を改善していくコンディショニングアプローチの1つです。
ここでまず押さえておきたいポイントが筋膜。
筋膜は筋肉や内臓、骨などの体内の様々な器官を包む膜状の薄い組織で、
全身の至るところに存在し、いわばボディスーツのような役割を果たします。
これら筋膜が、
姿勢不良、ケガや運動による疲労など
様々な要因によって異常(萎縮・高密度化)を起こし、
可動域制限や動作制限による痛みなどを引き起こしてしまうことがあります。
カッピングによる効果
カッピングでは吸引を行うことで、
各組織の間にスペースを作り萎縮した筋膜を引っ張り上げることで
- 血液循環の改善
- リンパの流れの改善
- 瘢痕組織癒着の除去
- 可動域の改善
- 痛みの改善
- トリガーポイントの除去
などの効果が期待できます。
吸い玉といわれてれるガラスやプラスティック製の素材を用いた
カッピングでも上記の様に沢山の効果があり昔から治療としてもよく活用されていますが、
シリコン製のカッピングを活用する大きなメリットとしては、
カッピングそのものを動かしながら萎縮した筋・筋膜にアプローチすることが可能となることで
- 細かい部分に(広い範囲に)アプローチすることが出来ること
- 吸引力をコントロールすることが可能なこと
- 動作時の問題を捉えながら改善することが可能なこと
など従来の方法にプラスして更に大きなメリットがあると感じています。
コンディショニングアプローチの1つとして
最近では、スポーツ選手がカッピングを活用している思われるカッピングマークを見ることがありますが、
単なる治療だけの目的にとらわれず、コンディショニングとしても積極的に取り入れられる様になってきました。
そして、筋膜に対するアプローチとしては、マッサージをはじめその他にも
- フォームローラー
- グラストンテクニック
- ハイパーボルト、セラガン
など
様々な器具を用いて行うことが可能になってきています。
GROUND RULE.ではより良い状態で、皆様の運動をサポート出来る様に
運動の前に「まずは整える」というコンディショニングへの取り組みを行なっています。
今回はカッピングに関して簡単にご紹介させて頂きましたが、
ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
GROUND RULE.矢野 耕二