手技療法セミナー受講
こんにちは!トレーナーの新井です。
5月15日(日)に大分県で開催された沓脱先生の手技療法セミナーを受講してきました!
沓脱先生は、普段北海道札幌市でくつぬぎ手技治療院を営まれており、手技療法に関する書籍なども執筆されている先生です。
治療家はもちろん、我々の様なトレーナーからも多くの信頼を得ている先生です。
今回は感染症対策を十分に行っている中でのリアルセミナーでした。
トレーニング指導を行っているとよく相談されるのが
身体の痛みについてです。
正しく身体を動かすことで改善する事も多いのですが
中には手技を使った施術の方が効果的であることもあり
GROUND.RULEでは必要に応じてトレーニング時のコンディショニングで
ファンクショナルカッピングを用いた筋膜リリースや、トリガーポイント療法
などを取り入れています。
今回は肩関節へのアプローチ方法。
肩の痛みは相談されることの多い症状の一つで、
インピンジメンや腱板断裂、上腕二頭筋炎など様々な痛みの症状があります。
中でも多くあるのが、四十肩や五十肩などとよく呼れる「肩関節周囲炎」があります。
特に、40〜60代で起こりやすく、女性に多い傾向があるそうです。
肩の関節は上腕骨、鎖骨、肩甲骨で構成されていて
股関節に比べて骨同士での安定性に乏しく、軟部組織による依存度が高い構造となっています。
画像を見比べてみると股関節に対して肩関節は受け皿が小さいのがわかります。
また、肩の動きには肩甲骨と背骨(胸椎)がセットになっていて、
例えば肩の屈曲動作(バンザイ動作)では頭の上、約180°まで挙がるのが正常とされており
その内訳は腕が約160°、肩甲骨が約12°、胸椎が約8°(背骨の動き)とされています。
肩を痛める原因として
・猫背で背中が丸くなって肩甲骨が開いて(外転)しまうと肩の可動域が減ってしまい
負担がかかる。
・野球、バレーボールやテニス等、肩の可動域を大きく使うスポーツではそもそも
負担が大きく軟部組織を痛めやすい。
等が考えられます。
セミナーでは
■手技療法と運動療法による支援方法の違い
■身体への触れ方、触れやすい身体の位置調整
■筋繊維の走行を意識した触診、押圧、伸長の仕方
■筋肉の起始・停止・作用を考えて触れる
■それらを踏まえて筋肉へのアプローチ、関節モビライゼーションの方法
などを行いました。
セミナーでは実技を交えながら受講者同士で手技を行なって行くのですが、
受講後は肩の動きがとてもスムーズになり
改めて手技によるコンディショニングの効果を実感しました。
最近では、オンラインにて自宅で簡単にセミナーを受講したりと、
勉強のしやすい環境ができた反面、
身体の触れ方や圧の掛け方等、感覚的なものはオンラインでは得られない情報ですね。
これからも皆様の身体の事についてなんでも相談してもらえるトレーナーを目指して
勉強に励んでいきたいと思います。