カラダを最適な状態に保つためのコンディショニングの重要性

GROUND RULE.代表の矢野です。今回は私たちが普段良く使う「コンディショニング」という言葉についてご紹介します。

近年、「トレーニング」という言葉は多くの方に浸透し、様々な目的を持ってジムに通う方は増え、運動を推奨している私たちに取ってはとても嬉しいところです。その一方で、SNS、TV、雑誌などの媒体を通して伝えられるトレーニングの方法、考え方には違いも見られ、専門的な知識があまりない方には一体何が正しいのか?何が本当に効果的なのか?とった課題に直面する方も多いのではないでしょうか。その様な中で特に私たちが「コンディショニング」という言葉を重要視している背景には、トレーニングの主目的が単なる筋力向上や見た目の改善ではなく、生涯にわたる健康維持と身体機能の向上、すなわちいつまでもストレスなく動ける身体を維持して欲しいという考え方があるからです。

今回は、トレーニングとコンディショニングの違いや、なぜコンディショニングが現代人にとって欠かせないのか、そして具体的な実践方法について少し触れてみたいと思います。

1. コンディショニングとは何か?

「コンディショニング」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?多くの人は「ケア」や「回復」をイメージするかもしれません。しかし、コンディショニングは単なるケアを意味するだけではなく身体を最適な状態に保ち、健康を維持しながらパフォーマンスを最大限に引き出すためのトータルなアプローチを含みます。

トレーニングに関し、世界的にもメジャー団体の1つであるNSCA(National Strength and Conditioning Association)でも次の様に定義しています。

コンディショニング(Conditioning)とは、スポーツパフォーマンスを最大限に高めるために、筋力やパワーを向上させつつ、柔軟性、全身持久力など競技パフォーマンスに関連するすべての要素をトレーニングし、身体的な準備を整えることです。また、一般の人々にとっては、快適な日常生活を送るために、筋力や柔軟性、全身持久力をはじめとする種々の体力要素を総合的に調整することです。

https://nsca-japan.or.jp/about/strength-and-conditioning/

更には常に身体を良い状態に保つ為には、ストレス管理、休養、栄養摂取なども必要不可欠です。コンディショニングは、身体の全体を健康に保つための包括的なメソッドといえます。

2. トレーニングとコンディショニングの違い

では「トレーニング」と「コンディショニング」の違いは何?となると思います。トレーニングは、筋力やスピード、持久力を向上させるために特定の目的を持って行う運動を指します。アスリートが競技力を高めるために行う筋力トレーニングやランニングがこれにあたります。

一方で、コンディショニングは、前述でもある様に身体を最適な状態に保つための全体的なアプローチを指します。これにはトレーニングも含まれますが、それだけではなく、身体のリカバリー、柔軟性の向上、心身のストレス管理、休養、栄養などが含まれます。コンディショニングの目的は、単に筋肉を鍛えることではなく、バランスの取れた健康な体を維持し、怪我を予防し、心身の健康を保つことにあります。

現代の生活環境では、多くの人がデスクワークや長時間の座り仕事を行っており、身体を動かす機会が減少しています。これにより、身体の柔軟性や筋力が低下し、姿勢の悪化や慢性的な痛み、怪我のリスクが高まっています。また、ストレスなどによってもあらゆる不調が起こることもあります。コンディショニングは、こうした現代の生活スタイルによる影響を補い、身体を健康に保つための効果的な手段と言えるでしょう。いくつか例を上げると、

2.1 怪我の予防

特に重要なのが、怪我の予防です。スポーツや運動をする際に、無理な動きを繰り返すことで筋肉や関節に過剰な負担がかかり、結果として怪我をすることがあります。また、毎日のデスク作業などにより、身体が固まり肩や腰に不調が出る方も多いと思いますが、これらの予防にも関係してきます。コンディショニングでは、筋肉や関節の柔軟性を高め、正しい姿勢や動きを身につけることで、怪我のリスクを軽減します。

2.2 健康寿命の延伸

コンディショニングのもう一つの重要な役割は、健康寿命を延ばすことです。年齢を重ねるごとに筋肉や骨が衰え、転倒や骨折のリスクが高まります。コンディショニングを取り入れることで、筋肉の衰えを防ぎ、日常生活の活動レベルを維持することができます。

2.3 心身のリフレッシュ

コンディショニングは、身体のケアだけでなく、精神的な健康にも大きな効果をもたらします。適切な運動やストレッチを行うことで、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑え、リラクゼーション効果が得られます。これにより、心身のバランスが整い、日々の生活でのストレスに対処しやすくなります。

3. コンディショニングの具体的な実践方法

コンディショニングを効果的に行うためには、まず自分の現在地を把握することが重要です。過去のブログでも紹介したように、まずはその人の身体の状態や現状の課題を明確にし、その上で目標や目的とのギャップを見極める必要があります。

これを踏まえた上で、適切なトレーニングの方法や量、頻度を計画し、実践していくことがコンディショニングの鍵となります。ここでは、その実践方法の概要を見ていきましょう。

4.1 現在地の把握

最初に行うべきは、自分の身体の現在地を正確に把握することです。これは、体力や筋力、柔軟性、姿勢のチェックなど、自分の身体がどのような状態にあるのかを明確にする作業です。これにより、現状の弱点や問題点が浮き彫りになり、次にどのようなアプローチを取るべきかが見えてきます。

4.2 目標とのギャップを見極める

現在地を把握したら、次に目標とのギャップを見極めることが大切です。例えば、「体重を減らしたい」「筋肉を増やしたい」「柔軟性を高めたい」といった目標がある場合、現状と目標の間にどれだけの差があるのか、どの部分に優先的にアプローチすべきかを考えます。これにより、トレーニングやリカバリーのアプローチが明確になり、無理のない範囲で効率的に進められます。

4.3 適切な方法での取り組み

ギャップが明確になったら、次は適切な方法でトレーニングやリカバリーを実践することが求められます。量や頻度、やり方を適切に調整しながら取り組むことで、身体に無理なく着実に目標に近づくことができます。トレーニングだけでなく、ストレッチや栄養管理も取り入れ、総合的に身体を整えることが、コンディショニングの成功には不可欠です。

まとめ

コンディショニングは、単なるトレーニングやケアを超えた、身体を全体的に最適な状態に保つためのアプローチです。特に現代のライフスタイルでは、運動不足や姿勢の悪化が多くの人々の健康を脅かしています。そこで、コンディショニングは、筋力や柔軟性を高め、身体全体を整えることで、健康的な生活を支える重要な役割を果たします。

トレーニングだけでなく、リカバリーや栄養、休息を含むコンディショニングは、健康寿命の延伸や怪我の予防に大いに役立ちます。まずは自分の身体の状態を把握し、目標に対するギャップを見極め、適切な方法で取り組むことが、身体を最適な状態に保つための第一歩です。

これからも、健康的な身体を維持し、長くアクティブに過ごすために、コンディショニングを日常生活に取り入れていきましょう。GROUND RULE.のパーソナルトレーニングでは、コンディショニングを前提に皆様によりよりサポートが出来る様準備してお待ちしております。

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