「なりたい自分」や「叶えたい未来」は、過去の自分の行動で決まる!充実した人生を送るための「モーニングメソッド」のススメ
新しいことにチャレンジする際に、背中を押してくれた一冊
こんにちは。
早速ですが、
『〜朝時間が自分に革命をおこす〜人生を変えるモーニングメソッド』という本をご存じですか?
この本の著者であるハル・エルロッド氏は、20歳のときに飲酒運転のトラックと正面衝突し、脳に修復不可能な損傷を受け、生死の縁をさまよいます。二度と歩けないという診断を受けますが、懸命なリハビリを経て再び歩けるように。さらに、ウルトラマラソンを完走し、ビジネスでも殿堂入りを果たす成績を挙げたという経歴の持ち主です。
事故から生還した後は、仕事も好調でベストセラーも出版。しかし、2007年に米国経済が破たんすると収入は激減し、40万ドル以上の負債を抱えてうつ状態に陥ってしまいます。激動の人生ですね。
彼は走るのが嫌いだったのですが、友人から「どっちの方が嫌いなんだ? 走るのと、現状の人生と」と問われて、嫌々ながらも走ることを決意します。そんなふうに嫌々始めたらランニングで、ある大きな心の変化を感じた著者。このことをきっかけに、著者の人生は大きく前向きに変わっていきます。
そんな彼が、自分が体験したことを元に提唱するのが、「モーニングメソッド」です。人生のあらゆる分野を改善し、変化させ、変身させる6つの習慣について解説しているのが本になります。
この本は、前回、トライアスロンにチャレンジした報告をした際にご紹介した、『50歳からのゼロリセット』(著:本田直之氏)とともに、私の背中を押してくれた本でもあります。
朝1時間のトレーニングを取り入れることで、トライアスロンを完走
「トライアスロンに参加する」と決意する前は、私は「トレーニングの時間、取れるかな」「今はランニングをするだけでやっとなのに、バイクや水泳をする時間なんて作れるかな」と、なかなか煮え切れませんでした。「どうしようかな」と迷っていたし、正直大変そうだなというネガティブな気持ちもありまた。そんなときにこの本を読んだら、こう書かれていたんです。
今日から理想の人生を受け入れる覚悟しよう。(P.84)
今変わらなければ、自分は決して変わらない。自分が進歩しなければ、人生は進歩しない。常に自分を成長させる時間を持たなければ、人生はよくならない。(P.85)
もしも自分に「こういう人生でありたい」と願うものがあって、それを実現したいと思うならば、自分が動くしかない。「確かにそうだな」と思ったし、「新しいことに挑戦し続ける自分でいたいな」と考えるようになったのです。
トライアスロンについても「参加する」と決めてしまえば、心配していたトレーニングの時間もきちんと確保することができました。まず、考えたのは、「1日のうちのどこでトレーニングの時間を取るか」。仕事が始まってしまうと忙しさにかまけてできない日が出てきてしまうだろうなと感じた私は、毎朝5時半に起きて1時間ほどトレーニングを行うことにしたんです。
元々、朝にランニングをする習慣があったこともあり、朝にトレーニングを行うのはそんなに難しいことではありませんでした。朝1時間のトレーニングを実行するだけで、月30時間分ものトレーニングを確保することができました。
1日24時間のうち、半分の12時間は寝たり食事をしたり家事をしたりといった、生活に欠かせないことを行う時間だとしても、残りの12時間全てを仕事に充てているわけではありません。だから、そのうちの1時間を捻出するだけと考えれば、さほど難しいことではなかったんです。
スイムの練習だけは、プールの開場時間が決まっているので、昼間に1〜2時間時間をつくる必要がありましたが、それ以外のトレーニングはほぼ朝の時間でまかなうことができました。決心する前にウダウダと悩んでいたのが嘘のようです。
こうして5カ月間、トレーニングに取り組んだ結果、無事に初のトライアスロンを完走することができたのでした。
「朝の時間を使って行うべき6つの風習」とは
私の背中を押してくれた、この『人生を変えるモーニングメソッド』は、朝の時間の使い方を説いているだけではありません。その朝の時間を「自分がどんなふうになりたいか」「どのような人生を送りたいか」をしっかり見つめる時間にしよう、という内容になっています。
私たちは、誰しも忙しい毎日を送っています。その忙しい時間に流されてしまって、自分がどんな人生を送りたいと思っていたか、どんな人間でありたいと考えていたかを見つめる余裕がなかなか持てなくなってしまっている人が多いのではないでしょうか?私自身も、意識しなければそうなりがちなのでよくわかります。
でも、そんな生活を続けていると、気がつけばあっという間に年を重ねてしまい、健康にしろ、生き方にしろ、「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになりかねません。そんなことにならないために、著者は次の6つの風習を、「朝の時間を使って行うべきこと」として挙げています。
1:サイレンス(沈黙。瞑想や祈りを行う。ストレスを軽減し、自意識を高めて頭をクリアにする効果がある)
2:アファメーション(なりたい自分になるための、言葉による思い込みづくり)
3:イメージング(想像力を使って具体的な行動や結果を心の中でイメージする)
4:エクササイズ(運動。運動の内容なんでも良い)
5:リーディング(読書)
6:ライティング(日記を書くなど、思考を頭から取り出して文字にすることで、ひらめきが起こる)
著者は、これらの6つの風習を組み合わせて行っているそうです。私は、朝の時間に「トレーニング」を行ったわけですが、何をどのように行うかは人それぞれで構わないと思います。例えば、健康で若々しくありたいなら、トレーニングをすればいいし、これからの人生についてじっくり考える時間を取るなら瞑想をしたり、ライティングで今後の構想を書き出したりしても良いでしょう。
大事なのは、自分の人生についてとことん考える時間をきちんと取ることと、朝の時間を「そのための努力をする時間」に充てることだと私は理解しています。実際、本書にも次のように記載されています。
あなたが思うこと、選ぶこと、行動することが、「あなたの今後の姿」を形づくり、最終的には人生のクオリティを決定することになるからだ。(中略)毎回「正しい道」ではなく「ラクな道」を選んでいれば、それがあなたのアイデンティティや人柄になる。(P.75~76)
覚えておいてほしいのは、「なりたい自分の姿」のほうが「今何をするか」よりはるかに大切であること。だけど、「今何をするか」が「未来の自分の姿」を決定づけるのだ。(P.77)
私は、この本を読んで、改めて「自分がどうなりたいか」を考えてみました。そうしたら、「新しいことにチャレンジし続ける自分でありたい」と思ったんです。「そんな自分であるためにどうすればいいか?」と自分に向き合ったことで、トライアスロンへの参加を決意し、そのためのトレーニングをスタート。このことは、「自分の未来は、自分の過去の行動が作るんだ」ということを改めて実感するきっかけとなりました。
「モーニングメソッド」を取り入れて、良い習慣を身につけよう
1日24時間。これは誰もが平等に同じです。老若男女、お金持ちでも貧乏でも変わりません。でも、「その24時間の中で何をしたか」で人生は大きく変わります。
私たちはつい「時間がない」と思いがちですが、その限られた24時間の中に良い習慣をつけることができれば、その習慣が時間を味方にしてくれると思うんです。
朝、「早起きするのが大変」「私には無理」と思う人もいるかもしれませんが、早朝は何かをするのにとてもいい時間です。トレーニングするにも適していて、誰からも邪魔されずに集中して動けるし、朝から運動することで精神的にも肉体的にもスッキリする効果もあります。
この様な綺麗な朝、季節によって変わる様々な景色を見ることは、私の楽しみの1つにもなっています。
私たちのしたいこと、叶えたことは無限にあります。でも、時間や健康は有限です。その限られた健康な時間を有効に使うためにも、ぜひみなさんにも「モーニングメソッド」を取り入れてみていただきたいと思っています。
投稿者:矢野耕二