コンパクトなスペースだけど飽きさせないトレーニングを実現!「GROUND RULE.」の内部をご紹介します(前編)
「痩せるだけ」「筋肉をつけるだけ」といった表面的な目標の達成を目指すのではなく、いつまでも機能的に動ける身体づくりに取り組んでいる、パーソナルトレーニングジム「GROUND RULE.」。ジム内の機器やトレーニング方法も、その考えをしっかりと反映したつくりとなっています。今回は、GROUND RULE.の中がどうなっているかを前後編の記事で、全部解説します!
前編はトレーニングスペースについてのご紹介です。スタッフの新井達矢がご案内します。
おしゃれで機能的なパーソナルトレーニングジム
北九州市八幡西区の住宅地の一角にある、GROUND RULE.。ダークな色目の木材とグレージュのタイルを外観に使用した建物です。
玄関のすぐ正面には受付カウンターがあり、GROUND RULE.のスタッフがお出迎えします。靴を脱いで上がっていただくスタイルです。初めて来店された方は、このカウンターで必要事項を記入していただき、先にカウンセリングを行います。
「会員様の場合は、私たちがその方のその日のプログラムを決めているので、ごあいさつをしたらどのスペースで開始するかをトレーナーから案内します」
カウンターから先は、すぐにトレーニングスペースが広がっています。内装は、代表・矢野のこだわりポイント。暖かな雰囲気の木をふんだんに使いつつも、白と黒をポイントにあしらった洗練されたインテリアに仕上げています。パーソナルトレーニングジムなので、同じマシンが何台も並んでいるような大型のジムと比べると決して広くはありませんが、ありとあらゆる動きのトレーニングができるよう、厳選したマシンと充実した道具が揃っています。具体的にご紹介していきます。
ひと味違う有酸素運動を楽しめる
入って右側は、有酸素運動のスペース。ここには3種類のマシンを用意しています。ここは有酸素運動をメインに行うスペースですが、「サーキットトレーニング」という30秒ずつ筋トレと有酸素運動を組み合わせて行うトレーニングなどに使うこともあります。
では、マシンを紹介していきましょう。1台目は、お馴染みのトレッドミル(ランニングマシーン)。しかし、一般的なジムにあるタイプとは少し違い、GROUND RULE.のトレッドミルは自走式です。自動のものは設定を入れたら、自動で床の部分が回りますが、自走式は自分の走る力でスピードをコントロールするようになっています。
「自走式のいいところは、自分でスピードをコントロールする力がつくことです。それに、自分で蹴った力だけで動かすので、電動式のものより筋力を使います。慣れるまではスピードが出過ぎて慌ててしまうことも多いのですが、慣れるとしっかり『走っている感』を得られるのでおすすめです」
2台目は「ローイングマシーン」。水上で行うボート競技の動きを陸上でもトレーニングできるようにと再現されたマシンです。下半身は膝を屈伸させつつ、上半身はワイヤーでつながれたハンドルを引き寄せてしっかり腕や背中の筋肉も動かします。全身をしっかり使う、筋トレ要素も強いマシンです。
「強度などの設定も変えられますし、長時間引くことで有酸素運動にもなります。1000mを何秒で引けるかというタイムアタック的な使い方も可能です。他のジムに置いているのはあまり見ない、珍しいマシンではないかと思います。ちなみに、僕はこのマシンが一番お気に入り。今日は自分を追い込むぞ!という時に使っています(笑)」
3台目はカイザー社の「スピンバイク」。いわゆるサイクリングマシンですが、ペダルと後ろのホイールが一体化しているところが、一般的なサイクリングマシンとの違いです。一体化していることで、ペダルが空回りすることなく踏めて、しっかり負荷を掛けられるメリットがあります。
「サドルの高さやハンドルの位置を調整できるので、ロードバイクのように前傾姿勢にして、本格的に自転車競技をしている人のトレーニングなどにも使えるんですよ」
無数のバリエーションで飽きずにトレーニングを
次に、ジムに入って正面にある鏡前のスペースは、しっかり体を動かすためのスペースです。ここは広くスペースを取っていて、体全体を大きく動かすトレーニングを行います。道具やマシンを使ってトレーニングをすることもあれば、端から端まで使って走ったり、「ラダー」と呼ばれる反復横跳びのようなステップ系のトレーニングをしたりすることも。月に数回、ヨガやピラティスのイベントを行う時にもこのスペースを使います。
ここで使用するメインのマシンは2台。まず1台目はカイザー社の「ファンクショナルトレーナー」。北九州市内のジムではあまり置いているところを見ない、珍しいマシンです。これは、名前の通り「動作を鍛えるための多機能マシン」。2つの調節可能なアームを備えており、トレーニングしたい部位や動きに合わせて位置を調節が可能です。負荷や角度を左右で変えられるので、スポーツの動きに近いトレーニングをしたり、ボディメイクやリハビリに使用したりと、多目的に使える万能マシンになっています。
「街のジムには、特定の部位を鍛えるための大型マシンがいろいろ並んでいますが、ファンクショナルトレーナーはこの1台に複数のマシンの機能が詰まっているようなもの。アームの先端につけるものを変えることもできるので、本当に汎用性が高いです。例えば、棒をつけると野球やゴルフのスイングのトレーニングにもなるんですよ。もちろん女性の方も安心してご利用いただけます!」
2台目は、「パワープレート」。これは、台が高速で振動するマシン。筋力が弱っている人なら、乗っているだけでも筋力が養われてリハビリにもなります。トレーニングで使う場合は、振動している上でさまざまなポーズを取ります。振動自体が負荷になるため、揺れに対して筋肉が反応し、しっかり力が入って筋力トレーニングになるというものです。
「上に乗るだけの簡易版が一時期有名になりましたが、こちらはもっと本格的なもの。上に乗るだけではもったいないので、プレートの上でさまざまな動きをしていただいています。しっかり運動している方でもかなり鍛えられますよ」
使い方いろいろ!楽しく鍛えられる道具たち
このスペースには、他にもさまざまな道具があります。
・プライオボックス
衝撃吸収材で作られたボックスで、飛び乗ったり飛び降りたりすることで、ジャンプの機能を鍛えたり、踏み台昇降の台として使用したりします。
・バランスボール
半円のものと球体のものがあります。バランス感覚や体幹を鍛える際に使用します。
・メディシンボール
4~8kgの重量のあるボールです。このボールを投げたり床に叩きつけたりすることで、全身の動きを鍛えます。ストレス解消にも効果的。
・ウォーターバッグ&ボール
ビニール製のポール(ボール)の中に水が入ったもの。持ち上げると中の水が揺れるので、バーベルなどでは出せない負荷が発生します。その揺れを止めるために体幹など、必要な部位が鍛えられる仕組みになっています。
・バイパー(ViPR)
パイプに複数の穴が空いたようなツール。持ち方を変えることで、振り回す、ひねる、持ち上げる、倒して起こすなどさまざまな動きのトレーニングができます。
・TRX
天井から吊り下げた2本の持ち手がついたベルト(サスペンション)を使って、自重トレーニングを行うためのツール。不安定な状態で動作を行うことで、しっかり体幹が鍛えられます。
パワーを測定して適切なウェイトトレーニングを
ジムに入って左奥は、ウエイトトレーニングのスペースです。奥にある一際大きなマシンは、カイザー社の「パワーラック」。空気圧式カラムをバーに取り付けることにより、持ち上げたり引いたりとさまざまな動きでウエイトトレーニングを行うことができます。
「パワーラックの特徴は、どのくらいの強さで押せたかという『パワー』を測定できること。測定値を見ながらトレーニング方法を変えたりもします。空気圧でウェイトを変えられるのも便利です」
他にも、動きに合わせてさまざまな使い方ができるツールが揃っています。
・ケトルベル
やかんのような形状のウエイト。両手で持つため、持ち上げたり振り回したりできることで、全身を使ったさまざまな動きのトレーニングを行なうことができます。
「代表の矢野が一番好きだというツールはこのケトルベル。シンプルなつくりですが、これ1つで体幹トレーニングや筋力トレーニングもできるし、痛みの改善にも使えて万能なんです」
・パワーブロック(ダンベル)
ピンを差し替えるだけで重さを調整できるダンベル。さまざまな重さのダンベルを用意しなくてもいいのが利点。
・ヘックスバー
フレームが六角形になった筋トレ機器。人が枠の中に入って器具を持ち上げ、スクワットやデッドリフトなどさまざまなウエイトトレーニングを行うことができます。
「他にも体力アップに使うバトルロープや、ボクシングのミットやグローブなどもあります。キックボクシングはストレス解消にもなるので人気ですね」
一つのツールでさまざまな動きのトレーニングができるものを選んでいるのがGROUND RULE.の特長です。
「アイデア次第で、何百通りも使い方があるものばかりです。目標を達成してもらうのも大事なことですが、楽しくなければ続きません。ですから、結果を出すためにも楽しみながら続けてもらうことが重要ですね」
トレーニングスペースについては、以上です。後編では、コンディショニングルームやシャワールーム、イベントなどについてご紹介します!