ピラティスブラッシュアップセミナー
こんにちは。トレーナーの新井です。
先日はBESJマットピラティスインストラクターの資格更新セミナーを受講してきました。
講師は東京都渋谷区でピラティススタジオアランチャを経営される菅原さん。
普段はプロスポーツ選手やバレリーナをメインに指導されていて、ピラティス以外にもトレーナー向けに講師をされている方です。BESJという資格では年に1回のセミナー受講が資格維持の条件となっており、他にも私が保有するNSCAも、3年ごとに規定の単位を取得する必要があります。GROUND RULE.のスタッフは単なる資格取得だけでなく、常に新しい知識を学び続けています。
今回のセミナーでは「クラシカルピラティスを深める」というテーマでした。クラシカルピラティスはピィラティス創始者であるジョゼフ・ピラティスが作り上げた34の伝統的なムーブメントで構成されていて、これらのムーブメントは決められた順序で行われます。クラシカルピラティスは強度が高く難しい動きが含まれており、現代ではこれを分解して強度を下げた動きも増えています。私の指導も実際には強度を調整しています。
実際にクラシカルピラティスが乗っている教本
現代人の運動不足
一方で、優しいピラティスを続けることが本当に効果的なのかという問いもあります。もちろん体力や身体の状態に合わせてムーブメントを行う事は大切です。以前のブログでご説明した通りピラティスは低閾値運動(低強度)であり、その低強度とされている運動ができない身体の状態である方が多いことを考えると、私個人としては現代人の健康に対しての課題なのではないかと思っています。
現在WHOが推奨する運動時間は1週間に150分から300分の中強度の有酸素性の活動を推奨されていますが、実際に行えている人は少数でしょう。スポーツ庁では「成人の週1回以上のスポーツ実施率が70%になること、成人の年1回以上のスポーツ実施率が100%に近づくこと」、「1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2回以上実施し、1年以上継続している運動習慣者の割合の増加」を目標に健康増進の施策を行っているようですが、「1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2回以上実施し、1年以上継続している運動習慣者の割合の増加」は20歳以上で27.2%という結果となっています。運動週間を継続できている方が3割に満たないことが現状です。改めて数字で運動不足である事がわかります。
自分に合った運動を続けよう
もちろん仕事や家庭、生活習慣によりなかなか運動の時間が確保できない状況の方もいらっしゃると思います。その場合は、自分が無理なく続けられる内容で行うことはとても大切です。いくら身体に良いと言われても、嫌いな運動を続けて行くことはストレスになってしまいますからね。また運動も沢山の種類や方法が存在し、それぞれ運動の内容によって効果も違います。ジョギングでもウエイトトレーニングでもピラティスでも、何でも構いません。楽しいと思えるものや達成感のあるものを続けていくことのほうが心と身体に良い効果があります。幸福ホルモンと言われるエンドルフィンや気分を落ち着かるセロトニンの分泌。ストレスホルモンのコルチゾールレベルを下げてくれるなど、運動による健康効果は計り知れません。運動は長く続けていくことで本来の効果を発揮します。
今回のブラッシュアップセミナーでは、ピラティスの歴史や発展していった経緯、動きと解剖学的効果などを学ぶことができました。今回の学びはすぐにグループレッスンに活かしていきたいと思います。
最後はピラティス資格取得の同期メンバーで一枚。